データ復旧を必要とする障害は大きく分けてふたつに分類することが出来ます。ひとつは『物理障害』でもうひとつは『論理障害』と分別でき、データ復旧の手法も大きく異なってきます。
データ復旧が必要な状態…つまりパソコンにトラブルが生じた状態で、その原因が、ウイルスに感染したのか、パソコンにコーヒーをこぼしたのか、机から落下させてしまったのか、必要なプログラム・ファイルを削除してしまったのか…など特定できていたとしても、素人判断では“パソコンが壊れた”と云う状況に変わりはありません。
データ復旧を必要とする素人判断での“パソコンが壊れた”場合、どのような症状、原因かを先ず確認しましょう。例えば明らかにコーヒーなどをこぼしてしまったり、パソコンやハードディスクドライブを落下させたり、果ては火災や水害などでパソコンやハードディスクドライブが破損してしまったような状況や、突然パソコンやハードディスクドライブから異音がしたり、焦げ臭いような異臭がしたり、起動しているにもかかわらず全く音がしなかったり、ファイルやフォルダのコピーや貼り付けが出来なかったり、エラーメッセージ(主にフォーマットを要求するような内容)が頻繁に表示されたりすると『物理障害』の可能性が疑われます。
データ復旧に関して『物理障害』が発生したような場合、素人にデータ復旧はほぼ不可能に近いでしょう。専門の業者では無菌室でパソコンやハードディスクドライブのデータ復旧作業を行うので、素人が出来る最善の策は、下手に触らずに必要な緊急措置(後述する『データ復旧に必要な緊急措置』の項目をご覧下さい)だけを的確に行うことです。
データ復旧が必要な『物理障害』の中でも水没の場合は特に注意が必要です。第一に電源を速やかに切って、絶対に電源を入れないで下さい。またドライヤーなどで乾かしたりしてはいけません。下手に乾燥させようとすると、腐食や酸化によって被害を悪化させることになります。水没したらその状態をサランラップや密封できる袋、容器に入れて湿気を逃さないようにして専門の業者へと送りましょう。携帯電話などの水没も同様で、決して電源を入れないことと、乾燥させないことこそがデータ復旧の成功効率を左右するのです。